2019.11.1 Fri   co+shegoto2019講座vol.1『ビジネスモデルを組み立てる』

1.実施概要

2019年11月1日(金)

【午前の部】10:00-12:00 金丸文化学園(山梨県南アルプス市上今諏訪1610)

【夜の部】19:00-21:00 金丸文化学園

 

2. 本日の流れ

①本日の目的説明

【はじめに】

co+shegotoは今年で4年目。「山梨県女性起業支援プロジェクト」として、山梨県主催でNPO法人bond placeや支援機関と共に運営しています。

今年度は大幅に事業を拡大し、全体で15の講座や見学会という構成となっています。

その内容も連携した支援機関(金融機関・商工団体・信用保証協会や産業支援機構等)や先輩起業家で集まり、どういったニーズがあるのか、山梨県内を5エリアに分けたその各地域でどういったプログラムを開催していくのか等を数か月前から話し合い、構成を組み立ててきました。

本プログラムは、各地域で同じ講座を開催していく方式ではなく、それぞれの地域に合わせた内容となっています。全て参加してもいいし、自分の興味のあるものだけ参加してもOK。ぜひ今後のプログラムを見て、たくさんの方に参加していただきたいと思います。

 

【co+shegotoで大事にしていること】

①参加者同士の質を上げる

多くの方が「こういうことしたい!」と声を上げたとき、「そんなことできなくない?」とか「まだ早くない?」と言われてしまうと、せっかくの“やりたい気持ち”が消えかけてしまいます。それではもったいない。

また、起業をしてからも孤独を感じる人は多くいます。co+shegotoでは、これからやりたいという人にも、起業した人にも、共に考え、切磋琢磨できる繋がりを作ってほしいと思っています。この15の講座を通して、一緒に学んだ人と応援したり、協力し合う関係性をぜひ作ってください。

 

②自分の軸を作ること

起業しようとすると、どうしてもいろんな壁にぶち当たります。問題だらけになったときにも、「そもそもなぜ自分は起業したいのか」、「どんな人を助けたいのか」、「どんなことを成し遂げたいのか」という自分の中の軸が、諦めない力となります。

本講座は講師から一方的に伝えるものではなく、ワークショップ等を通してその場にいる参加者同士でいろんなことを話しながら進めていきます。話しながら、自分はなんでこんなことやろうと思ってるのかなと、自分の中を探っていく機会にしてください。

 

②カードを使って自己紹介

講座のスタートは、まず「自己紹介」から。

Points of You®というコーチングカードを使った自己紹介となりました。

支援機関の皆さんも含めて3人1組になり、自分の選んだカードや他の人の選んだカードを見ながら、話していきます。

テーマは3つ。

  1. 今日ここに来た理由
  2.  あなたの働き方の「壁」とは
  3.  その「壁」はどうしたらいいか

これを3人が持っているカードを交換しながら、テーマとカードの写真をつなげて話をしていきます。

最初の1枚は自分の直感で選んだカードでも、他の2枚は他者が選んだカード。それでもなんとか話せてしまうという「自分の気持ちや考えを伝える」をサポートしてくれるカードでした。

③ビジネスモデルとは?

今回の講座のテーマは「ビジネスモデルを組み立てる」
ということで、まずは「ビジネスモデルとは?」というところを、講師の内田文子氏が解説していきます。

そもそもビジネスの定義が30~40年前と変わり、モノやサービスを提供するということだけではなくなってきている。そこに必要なのは「なぜそこで購入するのか」という“価値”の部分。

その価値をどう作って、どう伝えていくかというビジネスの設計図が「ビジネスモデル」です。

今回は、それを「ビジネスモデルキャンバス」という9つのマスがあるツールを使用して考えていきます。

④グループ活動 (聞き取り)

まず、支援機関も含めて4人1グループを作ります。

その中でさらにペア組。

そのペアで相手のビジネスモデルを聞き取り付箋でメモを取っていく方式でした。

9つのマスの中で今回埋めていくのは、「顧客セグメント(誰のための価値?)」、「価値提案(どのような価値を提案するのか)」、「主要活動(価値を生み出すために必要な活動)」、「リソース(価値を提供するために必要な主なリソース)」という4つ。

ここを、

「ほかにありますか?」

「ほかの言葉で言いかえると?」

「それは●●と比べて、どんなところがいいですか?」

「それはAですか?それともBですか?どちらかというと…」

「それじゃなきゃダメなんですか?」

といった問いかけで探っていきます。

⑤グループ活動 (紹介)

聞き取り後は、必要な付箋だけをそれぞれの枠に収め、ビジネスモデルを語った本人に戻し、そのビジネスで希望する月収(経費を差し引いた手取り額)を記入しました。ここは可能かどうかは関係なく、その事業を継続していくために必要な金額でOK。

その後は、再度聞き取ってくれたパートナーにキャンバスを戻し、グループ内の他の2名に「●●さんのビジネスは(顧客セグメント)のお客様を(価値提案)にします。(価値提案)に欠かせない強みは、(リソース)です。そのために必要なことは(主要活動)です」と他己紹介してもらいます。

⑥まとめ・チェックアウト

最後に内田氏より、「今日すべてキレイにまとまっていなくても大丈夫。最初から整っているビジネスなんてない。むしろ今日まとまっていないのであれば、ここからどうしたらいいのかを考えるチャンスになる」という勇気づけられる言葉があり、講座は終了。

グループ内で「今から24時間以内にすること」を決めてシェアして、チェックアウトとなりました。

 

3.講座の狙いや運営側の思いも紹介

今回の講座では、「自分のやりたいことを相手に聞いてもらいながら、相手にまとめてもらう」ということにチャレンジしてもらいました。co+shegotoのプログラムの1番の特徴は、自分1人じゃなくてみんなと一緒にやるというところです。やっている業種が違う人・年代や地域が違う人に向かって自分のやりたいことを話す。「ちゃんと話せるかな…」「ダメ出しされないかな…」という不安もあったかもしれません。でもこうして相手に話してみたり、相手からの質問をもらったりすることで、自分自身の思いが整理されたはず。

ぜひ今回の講座でご紹介したビジネスモデルキャンバスなども活用していただき、自分1人だけではなく、講座で繋がった支援機関の方々など、誰かの力も借りながら自分自身のやりたいことや事業を整理する機会を作っていただきたいと思っています。

 

 

4.参加者の様子

今回は初回の講座ということもあり、初対面の参加者が多かったように感じました。最初は、どんな人がいるのか、どんなことをするのか…と緊張の面持ちで皆さんカードを選び、座っていました。

その後、アイスブレイクも兼ねた、カードを使った自己紹介でかなり場の雰囲気は緩んだようにも感じましたが、ビジネスモデルの話になると、再び緊張感が走ります。「まだそんなに決まってない…」そんな声も聞こえてきそうな空気。ところが、キャンバスを自分で書くのではなく、他者に聞き取ってもらうという方式だったためか、固まり切っていない状態でも少しずつ想いを伝えることができている様子でした。

講座の終了後には、想いに共感した参加者同士が名刺交換をしたり、おしゃべりをしたり…。たった2時間の間に、場を共有する仲間に繋がれた安心感を見て取れました。

 

5.参加を通しての気づき

今回レポート作成という機会をいただいた石井は、実はco+shegotoへの参加はこれで2回目。2年の時を経て、新鮮な気持ちで他の参加者さん同様に講座を受けさせていただきました。

2年前にも同様にビジネスモデルキャンバスを描く機会があったので、「あぁ、これね」と思っていたら、なんと今回は自分で書くのではなく、他者に書いてもらうという衝撃!「うまく伝えられるかな…」という不安をよそに、初対面の相手だからなのか、ゼロベースから丁寧にヒアリングしてくれて、深堀もしてくれるので、自分で描いていたビジョン以上の事業モデルが描けてしまった…という嬉しい裏切りに合いました! 

他者に聞いてもらうことで、違う視点から自分の内側を眺められるということを体感した時間でした。まだボヤっと「やりたい」が浮かんでいる人でも誰かに話しているうちにアイディアが閃いたり、誰に何を届けたいのかが明確になったりするかもしれません。他者から、「こんなことがやりたいんだね」、「これがあなたの強みなんだね」と認めてもらえる場にもなっていて、終了後の参加者さんたちのホッとしたような、明るい表情が印象的でした。